- 苔の衣
- I
こけのころも【苔の衣】(1)隠者・僧侶の着る粗末な衣をいう語。 こけごろも。
「世をそむく~はただひとへ/後撰(雑三)」
(2)苔がおおっているさまを衣に見立てていう語。 こけごろも。II「おく山の~は風もさはらず/新古今(雑中)」
こけのころも【苔の衣】擬古物語。 四巻。 作者未詳。 1271年以前の成立。 源氏物語の模倣作ともいうべきもので, 父子三代の恋愛を描く。 無常観, 厭世観が強く表れている点に, 時代思潮が看取される。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.